上棟が完了しましたら、次は構造躯体で重要な筋交いや、金物を取り付ける作業へ移ります。構造金物は色々な種類の金物を使用します。図面を見ながら、1つずつ、所定の場所にしっかりと固定していきます。雨の日が続き、ブルーシートで雨をしのぎながらの作業が続きます。
躯体工事の様子
建物にゆがみが出ないように、筋交い(斜材)を入れます。その他、窓枠の下地材なども入れていきます。一日も早く外部を塞いで雨をしのぎたいです。
梁と梁、梁と柱などの接合部には必ず羽子板ボルトという金物を取付ます。写真の金物は羽子板ボルトを固定する座金です。商品名は『タイトニック』と言います。怪しいネーミングですが、この座金は実に素晴らしいのです。木材は乾燥材を使用していても必ず木痩せします。そして、木材が痩せれば、必然的に金物も緩みます。しかしこの座金は木痩せに追従して、密着するようになっています。前には進みますが後戻りはしません。人間でしたら『しつこい人』だと嫌われますが、木造住宅にとっては非常にありがたい耐震金物なのです。
ホールダウン金物
こちらは、ホールダウン金物です。基礎工事の際にコンクリートの中から16mmのボルトを立ち上げています。ボルトの頭に、この金物を取り付け、しっかりとナットを締め付けます。平プレート側が柱になります。柱側はロングビスで締め付けます。これで地震や台風の際に大きな力が加わっても、柱が引き抜かれないようになっています。
筋交い金物
こちらは柱と筋交いを結ぶ筋交い金物です。筋交い側はビスを7本、柱側はビスを8本打ち込みます。ビスの長さや本数もしっかりと決められています。全ての金物の施工が完了したら大工さんと一緒に緩みや不足が無いか確認します。
構造用耐力面材
外部はパーティクルボードの構造用耐力面材(nobopan STPⅡ)を貼ります。釘を打つ間隔を変えるだけで、壁倍率も変わる便利な面材です。100%廃木材を使用しているリサイクル商品なので、地球にも優しい商品です。耐水性も構造用合板よりも優れています。
久しぶりに正面からも撮影してみましたが・・・。本当に晴れてほしいです。