伊藤様邸物語

神奈川県横浜市の注文住宅工務店株式会社FESの家づくりの流れのご案内

プラン調整(基本設計図の見直し)

河村氏の考えを聞いた後、伊藤様と私からの意見が飛び交いました。
二人とも着眼点が同じで、施工性や耐久性の部分を考えた意見になりました。
気が付いてみたら、図面が真っ赤になっていました。

基本設計平面図ヒアリング
基本設計立面図ヒアリング

補足:決して河村氏のプランが悪いのではありません。二人が考え過ぎなのです。

伊藤様の意見

LDK

  • 南側の窓の位置の変更
  • キッチンのシンクの向き
  • 玄関⇔LDKの間仕切戸を引き込み戸へ

和室

  • 吊り押入れとして利用

1階洗面所・トイレ

  • 扉を開き戸から引込み戸へ変更

2階子供部屋

  • 子供部屋の収納を家具として施工(将来子供が自立したときの為)

2階廊下

  • 河村氏の提案に魅力を感じる。出窓ではなく収納として活用したい。(予算と相談)

FES藤田からの意見

  • LDKの北側の収納の奥行き壁の配置
  • 2階~小屋裏までの階段の位置を中央へ移動

伊藤様から、以上の内容のご要望を戴きました(私も加わりました)。
全体的なプランニングは奥様にも非常に気に入っていただき、とても満足されておりました。以上の変更点を再度見直し、図面を作成することになりました。

プラン調整 2回目

前回の意見の内容に基づき、新しい図面が完成いたしました。
基本設計平面図・立面図修正版その1
(印刷していただきお読みください)

私は伊藤様に図面完成の報告の電話を入れましたが、現場の仕事が忙しく、なかなか時間が取れませんでした。今回は完成図面をメールにて送ることとなりました。

基本設計平面図 訂正の内容

前回の伊藤様のご要望は全て変更できました。
私が意見として挙げさせて戴いたLDKの収納の奥行きを20センチ程、削らせていただきました。私の考えですと今回のLDKの間取りは東西方向に関しては、充分な大きさだと思いました。しかし南北方向に関しては少し小さいのでは無いかと感じておりました。

確かに収納力は大切ですし、3867.5mmという寸法は建売クラスでは大きい位の寸法です。
ただ実際に壁一面全てが埋め尽くされるほどの物があるのでしょうか?

下駄箱や、食器棚も数多く設置されていますし、2階の廊下や小屋裏の収納まで考えれば相当の収納力のあるプランだと思います。せっかくの大きなLDKなので、奥行きをもう少し取った方が更に快適に過ごせると感じていたからです。また、コスト面でも影響は出ないと確信していましたし、後に『改築』で済ませることは難しいとも
感じていたからです。

そのようなことを考えると間違いなく、この奥行が良いと思っていました。また収納内の壁の位置も構造耐力上の事を考えバランスのとれた形に変更しました。

2階~小屋裏に上がる階段も、河村氏が考えていた部屋の大きさやデザイン性は一切、損なわず変更することが出来ました。とても良い間取りに生まれ変わりました。

基本設計立面図 訂正の内容

次は外観です。南側1階LDKの窓をずらしました。2階の掃出し窓も階段を中央に配置したことにより移動となりました。上下階の窓の位置が揃い、デザイン的に良い方向になりました。

次に屋根の形が少し変更になりました。法的規制の関係で屋根を削らなければなりませんでした。
これに伴い小屋裏窓の位置と大きさ・床面積も変更しました。ベランダ壁のデザインは今までの打ち合せでは特に決めていませんでしたが、河村氏の提案で日当たりを更に確保するために格子状の手摺を設置し、光と風を更に取り入れやすくすることにしました。

1階和室上部のベランダは、あえて格子を設置せず、壁の高さを少し高くして、洗濯物が外部から見えにくい造りとして考えました。

ベランダ上部の庇(ひさし)も、個々の窓に設置するのではなく、東西に1本でまとめることで、更にシンプルな外観になると考えました。2階の北側の廊下の窓は出窓で無くなりましたので、出窓の定義として決められている大量の窓を入れずに済みました。窓の数が減った為、屋根部分に廊下を照らすための天窓を設けました。
その他、LDK西側の窓も室内家具の納まりを考えて削除しました。

以上の変更点とご提案を伊藤様に伝え、図面を確認して頂くことになりました。

基本設計図完成

前回の図面を渡してから数日後、伊藤様から電話が入りました。
変更点や新しく提案した箇所については、とても喜んで戴きました。しかし間取り以外の部分で気になっている所が出てきました。内容は庭と車庫の配置でした。

基本設計平面図・立面図修正その2完成版
(印刷していただきお読みください)

大満足のLDK部分を見ていたら、このLDKの窓から素足のまま、外に出ることのできるウッドデッキを造りたいと思ったそうです。そのためには現在の車の向きですと難しいことに気づき、悩んでいたそうです。それと奥様が玄関の位置を少し気にしていたそうで、現在お住まいの南西側の配置に出来ないかも伊藤様に話していたそうです。私は伊藤様からお話を聞き、うまく調整できるか河村氏に相談しました。河村氏は再度、建築条件と照らし合せながら配置を考えました。

数日後、河村氏から『うまく配置が収まりました。』と自信を持った声で連絡が入ったので、すぐに伊藤様と会う事にしました。

基本設計平面図 修正その2内容

駐車スペースの配置を全面道路と平行に縦列駐車する形に変えました。

この形にすれば前回までの図面と変わらず車は2台駐車できます。そして伊藤様の要望であるウッドデッキが造れるスペースも問題なく確保できました。奥様が気にされていた玄関の入り口も東から西へ、間取りの変更もなく移動することが出来ました。

基本設計立面図 修正その2内容

立面図も少し変更しました。伊藤様の要望ではなかったのですが、河村氏と話した結果、2階の廊下部分にもう少し光が届くように、2階へ上がる階段部分に大きな嵌め殺しの窓を設けました。小屋裏に3ヶ所配置した窓も2つに減らし、そのうちの1つは階段にあたる位置に配置して空からの明かりが届くように工夫しました。これに伴い天窓は無くすことにしました。
以上の事項を説明して『伊藤様の返答』を待ちました。

基本図面完成!

『大満足です!この図面で行きましょう!』と、とても気に入ってくれました。

これで、3人で考えた『伊藤様邸基本図面』が完成しました!

次は一番の課題である『予算』です。地盤改良費用・水道菅取り出し工事費用も合わせて
一体いくらになるのでしょうか?