伊藤様邸物語

神奈川県横浜市の注文住宅工務店株式会社FESのからづくりの流れのご案内

基礎工事

地盤補強工事が完了したら、次は基礎工事へ移ります。弊社が、昔からお付き合いしている有限会社あずま産業さんの登場です。

有限会社あずま産業さんは兄弟で会社を経営しています。現場では長男、次男、四男がそれぞれの職人さんを引き連れて作業をしています。
各チームとも、とても精度の高い基礎を造り、いつも安心して現場を任せることが出来る業者さんであります。基礎完了後に作業する大工さんからも一目、置かれる存在で、非常に信頼されています。
今日は現場で次男のコウジさんと一緒に建物の配置を出すために待ち合わせをしました。コウジさんは非常に体格がよくて見た目も怖そうな人ですが、話してみると、とても面白い人です。もちろん基礎工事には強いこだわりを持っていて最高の技術を持った職人でもあります。二人で建物の配置を確認したら、いよいよ基礎工事の始まりです。

基礎の形状はべた基礎構造です。1階の床面積のすべてが鉄筋の入ったコンクリートで造られ、家の荷重を全面で支える構造となっています。それでは基礎が完成するまでの工程をお見せします。
ベタ基礎構造の基礎

根伐り(ねぎり)作業

横浜注文住宅 基礎工事
建物配置出し

まず、建物の配置を確認した後に、建物の外周部分を掘削します。
写真をよく見てください。地面から何か黒い物体が顔を出しています。これが地盤補強工事の際に打設した鋼管杭になります。支持地盤によって鋼管杭が支えられ、鋼管杭によって、この上に乗る基礎が支えられる仕組みになっています。

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外周部分の掘削作業が終わりましたら、次は内周部分の掘削へと移ります。 外周部・内周部、共にレベル(高さ)を確認しながら平らな地面を造っていきます。
この作業が根伐り(ねぎり)作業という工程になります。

砕石配り・砕石転圧

次に先程、根伐り作業を行った土の上に砕石を配ります。

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砕石入れ

きれいに建物全体に配り終えたら、機械を使用して何度も突き固めます。この突き固め作業が不充分ですと、建物の沈下やコンクリートに亀裂が入る原因につながってしまいます。とても重要な作業の一つになります。

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ランマー転圧作業

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ローラー作業

防湿作業

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充分に転圧された砕石の上に、地面からの湿気が建物に上がらないように防湿フィルムを敷き込みます。フィルムの継ぎ目部分も重要です。充分な重ねを取って湿気の侵入を防ぎます。重ね部分はテープでしっかりと固定します。

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防湿フィルムの敷き込みが完了したら、建物の外周面にあたる部分に捨てコンクリートを打設します。

この捨てコンクリートは建物の正確な位置を出すためのものであり、基礎の強度とは関係ありません。コンクリートの上に位置だしのための墨を落とし込みます。

枠組み・鉄筋組み立て作業

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先ほど落とし込んだ墨を基準にして、建物の外周部分に枠を組み立てます。
これで建物の配置が決まります。

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次は鉄筋の組み立て作業へと移ります。この鉄筋を組む作業にも細かい決まり事があります。コンクリートを打設してしまうと全く見えなく部分となるので、しっかりと太さや長さを確認します。べた基礎の耐圧盤(床面)、立ち上がり(土台が乗る部分)を同時に組み立てます。

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鉄筋の間隔は重要です

横浜注文住宅 基礎工事
鉄筋は職人さんの手作業で組み立てられます。

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土台と基礎を結ぶアンカーボルトや柱と結ぶホールダウン金物などの構造金物も鉄筋にしっかりと結束します。この状態で住宅瑕疵担保責任保険(まもりすまい保険)の基礎検査を受けます。
検査終了後、1回目(耐圧盤)のコンクリートの打設が始まります。

基礎 コンクリート打設

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生コンクリート車が現場に入り、コンクリートを均一に流し込みます。
このコンクリートは季節によって配合や強度を変える必要があります
流し込んだコンクリートが隅々まで行き渡るように、バイブレーターで振動を与えながら慎重に打設していきます。

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コンクリートの打設が完了したら金コテを使い、しっかりとコンクリートを押さえつけます。押さえをしっかりと行わないと、後でコンクリートにクラックが入ります。残暑の厳しい中、コンクリートの乾く時間を考えながら、二人は黙々と作業していました。
ちなみに写真の左側の人が、(有)あずま産業さんの次男(コウジさん)です。

横浜注文住宅 基礎工事
綺麗にコンクリートの押さえも完了しました。

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耐圧盤の打設が完了したら、次は立ち上がり部分の枠を組み立てます。この枠組みの精度が悪いと基礎の上に乗る土台とズレが生じてしまいます。また基礎と土台をつなぐ為のアンカーボルトの結束にも支障をきたします。

横浜注文住宅 基礎工事

立ち上がりのコンクリートの打設です。耐圧盤を打設した時と同様、しっかりと振動を与えて隅々までコンクリートを流し込みます。

横浜注文住宅 基礎工事

立ち上がりを打設して、充分に養生を取った後に枠を解体します。打設後すぐに枠を解体してしまうとコンクリートの強度に悪影響を及ぼします。これで基礎が完了です。
もちろん立ち上がりの位置・天端の精度は最高に仕上がりました。本当に綺麗です。
この後に入る大工さんの評価が楽しみです。