地盤調査データに基づき、基礎工事の前に大切な地盤補強工事が行われました。
伊藤様邸の場合、現状の地面から4m~8m下がった所に、建物の荷重を受け止める為の安定した層があります。その安定した層まで鋼製の杭を打ち込む方法(鋼管杭工法)での施工となりました。
建物配置出し・配置確認
工事は、まず始めに設計図面通りの建物の配置を出します。(この配置に狂いがあると、次の工程である基礎工事に大きく影響します。
多少の誤差が出る場合はありますが、あまりにも狂いが大きいと法規的な部分でクリアできなくなり、いわゆる違反建築となってしまいます。)弊社と地盤改良業者の2社でしっかりと配置を確認します。
建物配置出し
建物配置確認
次に、鋼管杭を打ち込む位置をマークしていきます。その他にも道路からの建物の高さ(設計GL)の確認作業などを行います。
杭芯確認
設計GL(地面の高さ)確認
上記の内容を確認後、鋼管杭を打ち込む作業に入ります。
鋼管杭打ち込み作業
いよいよ鋼管杭を打ち込む作業に入ります。杭を垂直に打ち込むことがポイントです。職人さんが2方向からの角度を確認しながら、特殊な重機を使用して一本ずつ慎重に打設します。支持層(建物の荷重を受け止める為の層)が深くて杭の長さが足りない場合は特殊の継ぎ手金具を使用して2本目の杭をつけ足します。
このような施工方法で設計図面通りに、4.5m杭×2本、6.5m杭×19本、7.5m杭×7本の合計28箇所の杭を打ち込んでいきます。
鋼管杭の図面です。
こんなに長い杭が地中へと埋め込まれます。
特殊な重機で杭を吊り上げます。
2方向から垂直を確認します。
少しずつ圧力をかけて打ち込みます。
1本で足りない時は、特殊継ぎ手金物を用いて2本目を打ち込みます。
杭頭の高さも重要です。必要の無い部分は切断します。
最後に蓋をします。
これで鋼管杭の打設が完了です